アレクサンダー・テクニーク

「上達する」を考えてみた〜ポイントは「変化すること」?

こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!

例えば僕が生徒さんに演奏時の立ち方を変えてもらったとして、

「なにか変な感じ」とか「しっくりこない」

といった反応を受けることがよくあります。

このとき、生徒さんは変化に対して違和感を覚えているわけです。
この記事では、「変化」と「上達」の密接な関係と、アレクサンダー・テクニークの観点から見た「感覚」について書いていこうと思います!

いい方向に変化することを「上達」という

皆さんは普段、「うまくなりたい」、「上達したい」と思って練習に励んでいることと思います。

では、「上達ってなんだろう?」ということを考えたことがあるでしょうか?

「上達は上達だろう」と思った方もいるかも知れませんね。

実は上達には必ず必要な要素があります。
それは、

変化すること

これがなければ上達という現象は起きません。

ここで先程の話しに戻りましょう。

「普段の状態」が最も安心できる

生徒さんに立ち方を変えてもらったところ、違和感があるという反応がありました。

このとき、生徒さんには普段の状態から「変化」してもらったわけです。

ただ、人は「普段の状態」が最も「安心できる状態である」と感じるようにできています。

そのため、何かを変えた時にそれに対して否定的な感覚が起こります。

このとき、感覚に誘導されてもとに戻ったら元も子もありません。

上達のために何かを変える行動には大きなエネルギーが必要となります。

日々、「ただなんとなく練習しているだけ」ではなかなかうまくならないのは、このあたりのことが関係しているのですね!

感覚評価は当てにならない

さて、ここでアレクサンダー・テクニークの観点から話をしたいと思います。

テクニークの始祖であるフレデリック・マサイアス・アレクサンダーが著書の中で「感覚評価は当てにならない」という言葉を残しています。

人の感覚は、あくまでも状態の変化に対して起こるものであり、必ずしも絶対の基準ではありません。

例えば、寒い冬から春になったとき、「暖かくなった」と感じます。
ところが、暑い夏から秋になったときは「涼しくなった」と感じます。
同じような気温になったにも関わらず、感覚は真逆の反応をするのですね。

このような現象は体の使い方においても起こります。
この場合、普段の体の使い方からどれくらい離れたか、ということが感覚として意識されます。
そこに使い方の良し悪しは関係ありません。

このようなことから、アレクサンダー・テクニークでは「感覚」に頼らない方法で自分の体を操る能力を上げいていくことに取り組んでいきます。

まとめ

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

この記事では、「感覚」という言葉について否定的なことを書いて来ましたが、決して全否定しているわけではありません。
どんなに熟達した演奏家であっても、「感覚」をフル活用しているものです。
ただ、決してそれに振り回されません。

「感覚」とうまく付き合っていく、それが上達の秘訣の一つかもしれませんね!

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