こんにちは!HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!
今回はティンパニの楽譜の読み方をおさらいしていきたいと思います!
「ヘ音記号って何?」って方から、「結局trと斜線は何が違うの?」という方まで、ヘ音記号の基本からティンパニ特有の楽譜表記について解説していきたいと思います!
ヘ音記号
さて、御存知の通りティンパニはヘ音記号で書かれます。
画像では音の下に音名を書き込んでいます。上段がイタリア語、下段がドイツ語です。
ドイツ語の場合「シ」は「H」で書かれます。
「B」は「シ♭」なので注意してください!
trはロール
ティンパニというより、打楽器全般の楽譜でよく混乱するのがロールの表記です。
下の図のAもBも一般的にはロールと解釈して差し支えありません。
ただし、両方とも本来はロールではありません。
Aの表記についてはこの後解説します。
Bの表記は本来は「トリル」を表す記号です。実際、マリンバなどの鍵盤楽器で使われた場合はトリルになります。
斜線表記は本来はロールではない
上記のAについて詳しく解説します。
現代の楽譜を読む場合、斜線で表記されている場合は基本的にはロールで演奏します。
ただし、古典音楽などのように明確に書き分けられている場合は別で、斜線は省略表記です。
以下に楽譜上の表記(上段)と実際に演奏するリズム(下段)をまとめました。
参考にしてください。
調号?それとも臨時記号?
さて、ティンパニの楽譜で派生音(ピアノの黒鍵に当たる音)を記譜する方法は2種類あります。
一つは調性に関係なく臨時記号で表記する場合。管弦楽の作品に使われることが多いです。
もう一つは曲の調性に応じて調号を使用する場合。こちらは吹奏楽や現代音楽で多く使われます。
古典派以前、ティンパニは移調楽器だった
現代のティンパニはin Cの楽器として扱われますが、古い時代では移調楽器として扱われていました。
その場合、下図の左側のように楽譜には「ド」と「ソ」が書かれていて、それぞれ曲の調性の主音と属音として読みます。
たとえばEs durの曲であれば「ド」はEs、「ソ」はBで演奏します。
下図の様にどの音を使うのかを書いてくれていることもありますが、何も書かれておらず、曲の調性から自分で判断することもあります。
また、少し時代が進むと上図の右側のように、表記は調整に応じて変わるけど、調号や臨時記号を使わず、最初に文字で書くような場合も存在します。
個人的にはこの書き方が一番危険で、見落とさないように注意が必要です。
まとめ
さて、ここまでティンパニ特有の楽譜表記について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここに書ききれなかったものもありますので、需要がありそうならまた記事にしたいと思います!
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