こんにちは!打楽器奏者でアレクサンダーテクニーク教師の泉純太郎です。
突然ですが、みなさんは「スケール練習」していますか?
管楽器や弦楽器の奏者にとっては当たり前の練習方法ですが、打楽器奏者の中には「あまりやったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
スケール練習は調性感や和声感を養うトレーニングとして欠かせないだけでなく、シンプルに鍵盤打楽器の技術を身につける上でも大切な練習です。
もしこれを疎かにしていると、フレーズ感や響きへの感覚が育たず、合奏の中で他の楽器とうまく合わせられないといった問題が出てくるかもしれません。
鍵盤打楽器だけでなく、ティンパニなど他の打楽器を演奏する場合にも役立つ、避けては通れない基礎練習です。
今回からいくつかの記事に分けて、打楽器奏者のためのスケール練習を紹介していきますね!
C dur
まずは最もシンプルなC dur(ツェー・ドゥア)からいきましょう!

C(ツェー)はドイツ語で「ド」、dur(ドゥア)は「長調」なので、C durとは「ハ長調」のことを指します。
鍵盤打楽器であれば、この音階は「ド」の音から始めて「白鍵」、つまり手前側に並んでいる音板を順番に鳴らすだけで演奏することができます。
それぞれの音をトレモロで1小節(4拍)ずつ伸ばし、順番に上がっていって、1オクターブ高いCまで行ったら今度は下がっていく、という練習をしてみましょう
*ワンポイント・アドヴァイス
音板の鳴り方は一つ一つ違います。
音によってトレモロの響き方や音量が変わっていないか、よく耳を使って確認してみてください。
すべての音の「音量」や「響き方」が揃うようにしっかり練習をしましょう。
a moll(自然短音階)
次はa moll(アー・モール)を覚えましょう。

a(アー)は「ラ」、moll(モール)は「短調」のことなので、a mollは「イ短調」のことを指します。
実は短調には3つの種類があるのですが、今回は最も基本となる「自然短音階(自然的短音階とも言う)」に取り組みましょう。
とはいえ、C durができたのであれば、a mollもできます!
なぜなら、この2つの音階は構成音、つまり使われる音が同じなので、”白鍵を順番に弾いていけばいい”ということになります。
ただし、最初は「ラ」から始めてください。後の手順はC durの時と同じです。
G dur
次のG dur(ゲー・ドゥア)から黒鍵(奏者から見て遠い方に並んでいる音板)も使っていきます!

G(ゲー)は「ソ」のことなので、G durは「ト長調」ということになります。
まず最初は「ソ」から始めます。そこから「ミ」までは今までと同じです。
ですが、「ミ」の次は「ファ♮」には行かず、「ファ♯」を鳴らします。
ここで初めて、手前に並んでいる「白鍵」から、奥に並んでいる「黒鍵」への移動、つまり「前後」の移動が必要になります。
この時に初心者の方がやりがちなのが「体ごと前に進む」動きです。
確かに一つの手段ではあるのですが、テンポの速い曲や細かなリズムでは体ごと移動する時間はありません。
ではどうするのでしょうか?
そう、「肘の曲げ伸ばし」を使います。
「白鍵」を演奏する時に肘が軽く曲がるくらいの位置に立ち、「黒鍵」に移る時に曲げていた肘を伸ばしましょう。
そうすることで無理なく前後移動をすることができます。
実はもうひとつ、「白鍵」と「黒鍵」を行き来する時の注意点があります。
それは「段差」です。
マリンバやシロフォンの場合、このことも考えなくてはなりません。
「黒鍵」に移る時に肘を伸ばすというのはすでに確認しましたが、同時に肘の「高さ」を数センチあげましょう。
この移動がスムーズにできるかどうかで美しいフレーズが作れるかどうかが変わってきます
*ワンポイント・アドヴァイス
「前後の動き」や「段差による上下の動き」がスムーズにできると、ただの音の羅列ではなく、音楽的な「フレーズ」として聞かせられるようになります。
e moll(自然短音階)

e(エー)は「ミ」のことです。なので、e mollは「ホ短調」ということになります。
音階を構成する音はG durと一緒。ただ、始まる音が「ミ」になります。
それ以外の注意点はG durの時と同じです。
まとめ
さて、今回はC dur、a moll、G dur、e mollという4つの音階を紹介しました。
比較的シンプルな音階ではありますが、ここでトレモロのクオリティを挙げておくことが鍵盤の基礎力の向上につながります。
まずは毎日10分でもいいので、継続して取り組んでみてください。
次の記事では、F dur / d moll / B dur / g moll といった、フラット系のスケールを紹介します。
ぜひ読んでください!








コメント