音大の入試課題や試験でよく使われる曲。小太鼓の様々な奏法を使う、変化に富んだ面白い曲です。5つの楽章から構成されており、それぞれに個性豊かな曲想になっています。
打楽器奏者の必修課題の一つ。
作曲者
Siegfried Fink(ジークフリート・フィンク)
出版年
1979年
出版社
Zimmermann
演奏形態
小太鼓独奏
使用楽器
Snare Drum *通常の小太鼓の撥、ティンパニの撥、ワイヤー・ブラシが必要
演奏所要時間
各1~3分。計約10分。
主な録音*IntradaとCadenzaのみ。
しかも廃盤のため、中古でしか手に入らないです。
全曲収録しているアルバムは見つけられませんでした。
・・・なんて時代は今は昔。YouTubeで世界中の打楽器奏者のプレイを見ることができます。是非多くの演奏に触れてみてください!(2022/1/31追記)
曲目概要
1.intrada 通常の撥を使い、叩く場所を変えることによって音色に変化をつけるという試みがされている曲。第1曲らしく、落ち着いた歩みを持っているので、特に丁寧な演奏が必要かと。
2.toccata 全曲中で最も華やかな曲。前曲と同様に叩く場所を変えることに加え、途中でマレットに持ち替え、さらに変化が加えられている。途中のリム・ショットはしっかり決めたいところ。
3.mista 片手にスティック、片手にブラシを持って演奏される、変拍子を伴った曲。misto(混合)の複数形でしょうか。
4.cadenza 事実上のアドリブです。他の楽章のモティーフを使いつつも、演奏者の判断にすべてが任せられています。長くなり過ぎないように注意。
5.marcia 終曲らしく楽しい行進曲。譜面はやさしいですが、実は最も難しいかもしれない曲。普段からルーディメンツをやっておくべし。
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