奏法解説動画を公開いたしました!
タンバリンで早いパッセージを演奏する方法を5種類解説しています!
まず始めに少ししゃべっています。
次に、5つの奏法を続けてデモンストレーション!
エマニュエル・シャブリエの「狂詩曲スペイン」に出てくるフレーズで、高速パッセージが印象的です。
Emmanuel Chabrier: España
さて、いよいよ解説していきます!
①指を順番に当てる
僕の場合、薬指→中指→人差し指→親指の順番で当てています。
小指→薬指→中指→人差し指の順で当てる人もいます。
一本減らして中指→人差し指→親指(薬指→中指→人差し指) にすると、カルメン(ジョルジュ・ビゼー)のアラゴネーズでも使えます。
George Bizet : Aragonaise (Carmen)
②手と指を交互に当てる
手の付け根の骨、すなわち手根骨のあたりと指先を交互に当てて音を出す方法です。
この奏法のポイントは腕を上手に使うこと。
「手」に気を取られているとうまくいきません。
比較的わかりやすく、平易な方法なので、この奏法を採用する打楽器奏者が多い気がします。
・①の奏法でもデモンストレーションしたカルメン
・チャイコフスキーのくるみ割り人形より「トレパック(ロシアの踊り)」
Tchaikovsky: Trépak (Nutcracker)
・ジェームズ・バーンズの「アルヴァマー序曲」
Alvamar Overture: James Barnes
・長い16分音符
③親指とその他の指を交互に当てる
②と似ている方法ですが、こちらは親指とその他の指を交互に当てる方法です。
人によって指の長さが違うので、小指まで当たる人と薬指までした当たらない人とがいます。
②と同様に使う奏者の多い奏法です。
大きな音は②、小さな音は③のように使い分けても良いかもしれません。
・スペイン狂詩曲の後半、弱音から徐々にクレッシェンドしていく部分。
(途中から②に切り替え)
・吹奏楽のための第1組曲(ホルスト)
Holst: First Suite
④「叩く」と「振る」を組み合わせる
「振る」を使った奏法です。
これは僕の師匠小谷康夫先生から習った方法です。
白鳥の湖の「スペインの踊り」でも使えます。
サンバ風のリズムは本来はパンディエロ(パンデイロ Pandiero)で使うものです。
⑤指を順番に当てる ver.2
最後は指を順番に当てる奏法の変化版。
①とはかなり動きが変わります。
手首、肘、肩がそれぞれ複雑に協調することにより実現されているんですね。
中指、人差し指、親指、それぞれの音色がかなりバラけるので、彩りのあるニュアンスを付けたい時に良いかもしれません。
これ以外にも方法が!
他にも、膝に置いて両手で叩く、膝と手に交互に打ち付けるなど、多彩な方法があります。
是非自分にあった奏法を見つけて下さい!
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