こんちには!Henyoharo Percussionの純太郎です!
どこの学校にレッスンに行っても必ず質問されることはなんだと思いますか?
そう、ロールがきれいにできない!教えて!
という質問です。
この記事では誰もが悩み、そしてなかなか解決できないロールのコツを少しでもお伝えしたいと思います!
そもそもロールとは?
ひとくちにロールと言っても、
- シングル・ストローク・ロール(ティンパニやシロフォンで使われるロール)
- ダブル・ストローク・ロール(マーチングやドラムセットで使われるロール)
- クローズド・ロール(オーケストラや吹奏楽のスネアで使われるロール)
これらの3種類に分けられます。
今回解説するのは「クローズド・ロール」。
1回のストローク(スティックを振り下ろしてからもとの高さに持ち上げるまでの動き)で何度もバウンドさせることでまるで音が伸びているかのように聴かせる技術です。
音楽的にはあくまでも「ただの長い音符」だということに注意してください!
以前作成したスローモーション動画を載せておくので、参考にどうぞ。
まずはシングル・ストロークをムラなくきれいに演奏できること
さて、ここから本題に入ります。
どのようにすればきれいなロールができるのでしょうか?
それには「シングル・ストローク」が高いクオリティでできる必要があります。
いや、僕(私)はロールができるようになりたいの!シングルなんでどーでも良いの!
という声が聞こえてきそうですが、落ち着いてください(笑)
シングル・ストロークは打楽器を演奏する上での基礎中の基礎中の基礎中の基礎みたいなものです。
つまり、シングル・ストロークすらまともにできていない状態でロールを練習しても全くの無駄!
・・・とまでは言いませんが、かなり難しいのは事実です。
焦る気持ちはわかりますが、まずはこちらの楽譜を練習してみてください
楽譜はこちら
*便宜上テンポを指定していますが、ご自分の実力に合わせて適宜変更してください
*リピートの回数も適宜変更してください。回数ではなく、1分間、のように時間で区切ってもいいと思います。
↑クリックでダウンロードできます
練習のポイント
A,B,Cは一拍を分けていく練習です。
いわゆるチェンジアップと言われているものですが、手順は一般的なものと異なっています。
アクセント無しでできるだけ滑らかに演奏できるようにしてください。
D,Eはそれぞれ8分音符と3連符ですが、これも手順に注意してください。
手順が変わっても同じニュアンスで演奏できるように注意してくださいね!
なんだかんだ言ってそれなりの期間練習することは必要
実際のレッスン中、一番よくある反応が
いや、言われた通りにやってもできないんですけど
というものです。このときの僕の心の声をあえて公表すると、
そんなすぐにできたら苦労しないよー
ですね(笑)
じゃあどれくらい練習が必要なのかというと、
一緒に入部した管楽器の友達(初心者)が運指(指使い)を覚えて、それなりに難しい楽譜でもパッと見て自由自在に吹けるようになるのと同じくらいの期間です。
これは顧問の先生、特に指揮や合奏指導を担当している先生に知っておいてほしいのですが、
打楽器を始めて数週間とか数ヶ月の生徒さんがきれいなロールができることはまずないと思っていてください。
もしかしたら、
- 小さい頃からそれなりにしっかりピアノなどの音楽教育を受けていて、
- ロールをするのに必要な動きを見抜けるくらい観察力に優れていて、
- それをすぐに模倣できるくらいに身体能力に優れている
そんな打楽器初心者であれば短期間でロールができるようになるかもしれませんが、そんな人材がいたとしたら、打楽器を始める前にもともとの楽器で世界に羽ばたいていることでしょう(笑)
まとめ
最後まで読んで下さりありがとうございます!
今回はロールのコツと言いつつ、その以前にシングル・ストロークが大事だよというお話をしてきました。
楽器を上達させようと思ったら、必ず地道な練習は必要になります。
一番のコツはできるようになるまで続けることなんて恐ろしい格言もあります(笑)
もちろん、見当違いな練習をどれだけ続けても上達は難しいですが、いい練習をすれば必ずうまくなります!
めげずに取り組んでくださいね!
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