打楽器

チューニングをスムーズに!ティンパニ奏者のイヤー・トレーニング①

こんにちは!HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!

今回はティンパニ奏者がより良い耳を持つためのトレーニングを紹介したいと思います!

え?チューナーとゲージがあれば完璧じゃん!と思った方、それはちょっと違いますよ!笑

ティンパニはオーケストラや吹奏楽の中では内声を受け持つことが多いハーモニー楽器なんです。
つまり、他の楽器と響きや音程を合わせて全体のサウンドを豊かにしてという重要な役割を担っています。

そこで大事になってくるのが、自分で響きを作る能力。
そのために、耳のトレーニング(イヤー・トレーニング)が重要になってくるんです!

ここでは、初級編ということで26インチと29インチ、いわゆる中の2台を使ったトレーニング方法を紹介していきます!

用意するもの

では、このトレーニングに必要なものを見ていきましょう

基礎チューニングができているティンパニ(26”と29”)

当然、ティンパニが要ります(笑)

ただし、基礎チューニングができているティンパニです!

基礎チューニングって何?
そんなのやり方わからない!
という方はこちらの記事も読んでください!

チューナー

次に用意するのはチューナーです。スマホアプリでもOK

イヤー・トレーニング実践編

それでは、実践編に入っていく前に、26インチと29インチのティンパニの音域をおさらいしましょう。

一般的なティンパニであれば、26インチはAから高いFまで、29インチは低いFから高いDまで出すことができます。
*29インチの最高音に関してはC#に設定されているモデルもあります。

これを踏まえて、以下やり方を説明します!

同度(完全1度)に合わせる練習

最初は2台のティンパニを同度、つまり同じ音に合わせる練習です。

  1. 26インチのティンパニを、チューナーを使って正確にCに合わせる
  2. 正確に合わせた26インチの音を聴いて、29インチをCに合わせる
  3. Cに合わせた29インチの音程をチューナーを使って確認する
  4. もし合っていなかった場合、チューナーを使って29インチの音程を正確にCに合わせる
  5. 2台のティンパニを同時に叩いて、音程があっていた場合どんな響きになるのかを確認する

このような手順で行ってください!

ポイントは基礎チューニングがキッチリされている楽器を使用すること

ヴァリエーションとして、H(B♮)とB♭でも同様のトレーニングをしてみてください!

完全5度に合わせる練習

次は完全5度に合わせる練習です!

  1. 29インチのティンパニを、チューナーを使って正確にAに合わせる
  2. 正確に合わせた29インチの音を聴いて、26インチをEに合わせる
  3. Eに合わせた26インチの音程をチューナーを使って確認する
  4. もし合っていなかった場合、チューナーを使って26インチの音程を正確にEに合わせる
  5. 2台のティンパニを同時に叩いて、音程があっていた場合どんな響きになるのかを確認する

このトレーニングのポイントは、基準となる29インチの倍音に含まれるEの音をよく聴いて、それと26インチの響きを合わせるようにすることです。

もし、Aの倍音の中のEが聞き取れない場合は、まずAの響きをじっくりと聞いてEの音を探すところから始めましょう!

この練習も、ヴァリエーションとして以下の組み合わせが考えられます。

一日に一つずつピックアップして練習するのがおすすめです!

完全4度に合わせる練習

さて、少し難易度が上がりますが、完全4度の練習です。

  1. 26インチのティンパニを、チューナーを使って正確にDに合わせる
  2. 正確に合わせた26インチの音を聴いて、29インチをAに合わせる
  3. Aに合わせた29インチの音程をチューナーを使って確認する
  4. もし合っていなかった場合、チューナーを使って29インチの音程を正確にAに合わせる
  5. 2台のティンパニを同時に叩いて、音程があっていた場合どんな響きになるのかを確認する

これも完全5度の時と同様、Dの音の中に含まれるAの音に合わせます。
完全5度と比べると「合ってる感」が薄いので、最初は難しく感じるかもしれませんね。

これも8通りの組み合わせがありますので、1日に一つずつくらいのペースで練習してみてください!

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
「ティンパニは奏者自身で音程をとる唯一の打楽器」であるという事実は、意外と認識されていません。
チューナーの精度も年々上がり、ゲージも一昔前と比べればかなり正確です。
なので、一見すると自力で音程を取る能力はそれほど求められていないように感じますが、イヤートレーニングをすることで周りの管楽器や弦楽器の音程を正確にキャッチできるようになり、チューナー頼りでは対応できない繊細な響きを実現することができるようになります!

なかなか一朝一夕にはいかないと思いますが、長い目で見てトレーニングをしていきましょう!

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