こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!
皆さんはシロフォンなどの鍵盤楽器の教本に取り組もうとして、教材選びに困った経験はありませんか?
僕はあります(笑)
いちばん有名なModern Schoolはなんだか違和感を感じる曲が多いし、Dupinの「17の練習曲」や、Delecluseの「20の練習曲」は難易度が高いし、音楽的に納得ができて、なおかつ技術を見直したり、高めたりするのに「丁度いい」ものってなかなか見つからなかったんですよね。
そんな訳で結構色々買い漁って見つけたのが今回紹介する教本です!
Walter Veiglという方が書いた「Etüden für Xylophon(Etudes for Xylophone)」は、珍しいドイツ系の鍵盤打楽器練習曲集です。
今回はこの教本の特徴について詳しく書いていきたいと思います!
おすすめポイント
それでは、おすすめポイントを紹介していきます!
①初級者から使える
なんといってもこれです。この教本には全部で62曲収録されていますが、短くてシンプルな曲から徐々に難易度が上がっていきます。
また、最初の方は手順が指定されているので、その通りに取り組めば効果が上がるようになっています。
基礎練習的な曲も含まれている
エチュードの合間に、スケールなどの基礎練習的な曲も入ってきているのが嬉しいですね!
②中級、上級者でも1番から取り組める配慮がされている
特に最初の方に多いのですが、複数の調性で演奏するように指示がされています。
例えば1番であれば”G dur” “D dur” “F dur”、2番は”A dur” “E dur” “B dur”でも練習するように注釈があります。
初心者には難しいかもしれませんが、中級者以上の方にとっては、必要とされる技術の幅も広がるし、移調の練習にもなるし、一石二鳥ですね!
③調性音楽と無調音楽の両方に取り組める
初心者から使える、ということで最初はシンプルな調性音楽なのですが、7番でシレッと無調音楽が出現します(笑)
その後も調性音楽と無調音楽の両方が扱われています(後半に行くほど無調の割合が高くなる)
④4本マレットの曲もある
シロフォンの教本のほとんどが2本マレットしか取り扱っていないのですが、この教本では4本マレットの曲が少しだけ収録されています。マリンバ向けではない、シロフォンに特化した貴重なエチュードではないでしょうか。
⑤既存の管弦楽曲からの引用がある
俗に「もじり」と言われているのですが、有名な楽曲や難しい曲からモティーフやフレーズを引用して、エチュードに仕立てられている曲が収録されています。
例えばこの教本の場合、アルバン・ベルクの「ヴォツェック」など、3曲ほどこのタイプの練習曲が含まれています。
この教本の残念ポイント
①ネットで買おうとすると少々面倒
この教本最大の残念ポイントが気軽にネットで買えないところです。僕もネットではなく大阪のササヤ書店で購入しました。
とはいえ、取り扱っていないのではなく、ネットカタログに載っていないだけなので、ササヤ書店をはじめ、JPCやブルーマレットにメールで問い合わせれば仕入れてくれるはずです。(地方の方は送ってもらうことも可能です)
いつかAmazonや楽天でポチッと買える日が来るといいですねえ…
②ちょっと無調の比率が高い
メリットでも挙げた部分なのですが、逆にデメリットでもあります。
個人的には、もう少し調性音楽が多い方が使いやすかった気がしています。
Youtubeに参考動画を順次up予定!
まとめ:他の教材と併用するのがいいかも?
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
この教本の魅力について書いてきましたが、正直なところ収録曲数が少なくて、かなりスピーディーに難易度が上がっていきます。
既に上級者に達している方にはそれでもいいかもしれませんが、初心者の方には少々つらいです。
なので、個人的には、Dupinの「Rapid Method for Xylophone」のような、技術面をカヴァーしてくれる教本と併用することをおすすめします。
(こちらの教本も近々紹介しますね!)
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