打楽器

指導現場でいまだに行われている驚くこと8選

こんにちは!打楽器奏者でアレクサンダー・テクニーク教師の泉純太郎です!

長く学校指導に関わっていると、「そういえば、まだこのやり方が残っているんだな」と気づくことがあります。

決して誰かを否定したいわけではありません。
ただ、少し見直せばもっと良くなるのに、と感じることも少なくありません。

この記事では、そんな事例をいくつか紹介していきます。


① スティックを使った“手首ストレッチ”

前腕を強く捻る動きをストレッチとして行っていることがあります。

こんなやつ

この方向に手首を捻っても、十分なストレッチ効果は得られません。

それどころか、無理に行っていると手首や肩などを痛めてしまうリスクすらあります。

② 見た目重視の演奏

楽しそうに叩くことはとても大切です。

ただ、音色やバランスよりも「見た目」や「雰囲気」ばかり気にしているのかな?という演奏では本末転倒です。

まずは音。
「振り付け」をつけるのはちゃんと演奏してからです。

③ 銅鑼を鳴らしたあとに擦る

銅鑼を鳴らした後、マレットで円を描くように擦っている光景を目にすることがあります。

しかし、この方法で音が止まることはありません。
ただただ摩擦でマレットを消耗するだけです。

音を止めたい、残響をコントロールしたいのであれば、手で直接触れるのが最も簡単な方法です。

効果が見られないものは一度立ち止まって見直してみませんか?


④ ティンパニの基礎チューニングにチューナー

チューナーはヘッド全体の響きを拾います。

一方で、ボルト付近の局所的な音程は測れません。

そのため、基礎チューニングの際は耳で確認するしかありません。

詳しい方法はこちらの記事で解説しています。


⑤ ティンパニのチューニングは楽器屋しかしてはいけない?

専門的な調整が必要な場面もあります。

ただ、基礎チューニングは日常的に行うことが必要です。

業者頼りではいつまで経っても自分でチューニングができるようにはなりません。

⑥ 使い込まれたマレット

毛糸やフェルトが摩耗すると、音色は少しずつ変わっていきます。

中には芯が剥き出しになったものを使用しているケースもあります。

修繕費をケチった結果、楽器本体を傷めてしまっては本末転倒です。

音質に変化が見られたら早めにリペアに出しましょう。

また、マレットを修繕する代わりに同じマレットを何度も買い直しているケースもよく見られます。

リペア業者に出して修繕すれば、使い続けられるマレットもたくさんあります。

⑦ 寿命を過ぎたヘッド

ヘッドにも寿命があります。

古くなり、伸び切った状態では、どれだけ調整しても良い音はしません。

⑧ 勧められるがままに購入

勧められるがまま購入した高級なシンバル。

一律で同じものを使っているスティック。

それらは本当に必要で、楽団や奏者に合ったものですか?

楽団の規模やレパートリー、奏者の体格などで適切な楽器は変わります。

しっかり自分で判断して購入(または「買わない」という選択を)しましょう。

おわりに

指導現場には、長く続いている「伝統的な」やり方がたくさんあります。

必ずしもそれ自体が悪いわけではなく、「なぜそうしているのか」を考えることが大切なのだと思います。

音をよく聴くこと。自分で考えること。

「なんとなく」で続いていることを、一つずつ見直す。

その積み重ねが、確実に演奏を変えていきます。

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