打楽器

打楽器のためのいにしえの名曲3選!ジョリヴェ、ミヨー、カルス

こんにちは!HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!

このブログを読んでいる方の多くは打楽器奏者の方だと思いますが、打楽器のために書かれた協奏曲はピアノやヴァイオリンに比べて極端に少ないのがやはり残念ですよね?

そんな数少ない打楽器協奏曲の中でも、名曲として長年演奏され続けている曲がいくつかあります。
ジョリヴェの打楽器協奏曲、ミヨーの打楽器協奏曲とマリンバ協奏曲、クレストンのマリンバ協奏曲…最近だとセジョルネのマリンバ協奏曲もありますね。

今回は、そんな協奏曲の中からなんと2曲収録されているCDを紹介したいと思います!
ソリストはクロアチアのイーゴリ・レシニク、オーケストラはザブレク・フィルハーモニー管弦楽団。指揮はなんと大野和士さん!

収録されているのはジョリヴェの打楽器協奏曲とミヨーのマリンバ協奏曲。
そしてカップリングにカルスの4つのインヴェンション!
打楽器奏者にとってなくてはならない3曲が収録されています。

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・・・とはいえ実はこのCD、とっくに廃盤になっているんです。
ですが、時々中古で見つけることができますし、なんと言っても各曲を紹介するのにうってつけ。

というわけで、この記事を読めば打楽器音楽を代表する3曲のことを知ることができ、より良い打楽器ライフの一助になることでしょう!

まずはCD情報

原題は”Œuvres pour percussions et orchestre”フランス語なのでわかりませんね笑
「打楽器と管弦楽のための作品集」日本語に直すとこうなります。

演奏者

打楽器:イーゴリ・レシニク – Igor Lešnik
指揮&ピアノ:大野和士
ザブレク・フィルハーモニー管弦楽団 – Philharmonie de Zagreb

収録曲

アンドレ・ジョリヴェ – Andrè Jolivet
・打楽器と管弦楽のための協奏曲 – Concerto pour percussions et orchestre (1958)

ミシェル・カルス – Michel Cals
・打楽器とピアノのための4つのインヴェンション – Quatre inventions pour percussions et piano

ダリウス・ミヨー – Darius Milhaud
・マリンバ・ヴィブラフォーンと管弦楽のための協奏曲 作品278 – Concerto pour marimba, vibraphone et orchestre

各作品について紹介!

さて、ここからは収録されている3曲を見ていきましょう。

ジョリヴェ 打楽器協奏曲

泣く子も黙る打楽器の名曲中の名曲。それがジョリヴェの打楽器協奏曲(笑)
この曲に関しては過去に記事を書いているのでそちらを参照して下さい!

カルス 4つのインヴェンション

収録曲の中で唯一協奏曲ではないのがこの曲。
ピアノと打楽器のデュオなのですが、ピアノは2楽章と4楽章のみ。

使用打楽器

  • 1楽章は小物とヴィブラフォン
  • 2楽章はシロフォン(とマリンバ)
  • 3楽章はスネアとマルチ
  • 4楽章はティンパニ

というように楽章ごとに使う楽器が変わります。この辺はジョリヴェと似ていますね!

演奏難易度は極めて高く、技術的にはジョリヴェより難しいかもしれません。
1楽章のトムトムや、2楽章でマリンバを使うか否かなど、解釈が分かれている曲でもあります。

詳しい情報は近日公開予定のこちらの記事に掲載します!

4つのインヴェンション/マルチ、ティンパニ、鍵盤全て網羅した難曲
ジョリヴェの打楽器協奏曲と並ぶ難曲としてコンクールの課題になることの多い「4つのインヴェンション」 難しさばかりが強調される本作ですが、非常に音楽的でもあります。 この記事では、「4つのインヴェンション」の魅力を伝えていきたいと思います!

ミヨー マリンバ協奏曲

正式には「マリンバとヴィブラフォンのための協奏曲」
一部ヴィブラフォンを使用する箇所があるのでこういわれています。

おそらく史上初めてのマリンバ協奏曲ではないでしょうか?
こちらも演奏難易度は高く、・・・というか、楽譜通りには演奏出来ません。
マリンバ奏者の方は必修の名曲ではないでしょうか?

こちらの記事(旧ブログの記事です)も参考にして下さい!

ちなみにミヨーには打楽器協奏曲もありまして、そちらも名曲です!

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
このCDと絡めて紹介した3曲は、僕自身学生の頃に取り組んだもの。
そこから時代も進んだので今は少し事情が違うかもしれませんが、管打楽器コンクールの課題になるなど最近の若手にとっても重要なレパートリーでしょう。

残念ながらこのCD自体は廃盤ですが、Youtubeでさまざまな演奏家の動画を見ることができます。是非是非、全ての打楽器奏者に取り組んでほしい名曲たちでした!

それではまた次回!

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