こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!
今回は打楽器から少し離れて、管楽器奏者にアレクサンダー・テクニークをレッスンしたときの内容をもとに書いてみようと思います!
*この記事の内容はとある一人の生徒さんに行ったレッスンを要約したものなので、全ての管楽器奏者に当てはまるかどうかはわからないので、その点だけ注意してください!
昔よりタンギングが遅くなった?
とあるクラリネット奏者の生徒さん。学生の頃は今より遥かに早くタンギングができていたのに、最近めっきり遅くなったという相談でした。
この時に僕が思ったのは、
自分の演奏に求めるクオリティが上がったので、タンギングに求める精度も上がった
言い換えれば、
自分に厳しくなったので、合格点を出せるテンポが下がった
結果的に、
まるでタンギングが遅くなったように感じている
ということでした。
生徒さんに確認したところ、心当たりがあるということでした。
でもやはりご本人としてはもっと早いタンギングをしたいということだったので、実験をしてみることにしました。
タンギングとノン・タンギングを比べてみた
最初に実験は同じフレーズ(スケール)をスラーとスタッカートでどの様に動きが変わるのかを実演してもらいました。
この時に僕が気になったのは明らかにスタッカートのほうが息が浅くなっていたこと。
もちろん出したいニュアンスが変われば多少は違ってくるでしょうけど、その粋を超えているように思いました。
そこで、呼吸についてどの様に考えているのかを尋ねてみました。
「息の出し方」を表す様々な言葉
この時に、生徒さんが実に様々な言葉で呼吸を表現していました。
- 速く・ゆっくり
- たくさん・少し
- 強く・優しく
- 圧力を高く・(低く?)
最初の2つは比較的わかりやすいですよね。単純にスピードや量についての表現です。
ですが、後の2つは少々厄介です。
「息の強さ」と「圧力の高さ」は何が違うのでしょうか?
言葉で説明するのは非常に難しいようだったので、2つを吹き比べてもらいました。
ここで見えてきたのは、
- 「圧力の高さ」は腹圧のことで、肺から空気を出す時に胴体にかかる圧力のこと
- 「息の強さ」は口腔内の圧力のこと
この違いを明確にした上で再びスケールを吹いてもらったところ、タンギングが大幅に改善されました。
「問題が出た場所」に原因があるとは限らない
さて、今回のケースでは、タンギングを行っている場所、つまり「舌」の問題の原因は呼吸にありました。
このように、「問題が発生している場所」と「問題の原因となっている場所」が必ずしも同じとは限りません。
腱鞘炎の原因が必ずしも腕の使い方にあるとは限らないのと似ていますね!
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
Henyoharo Percussionでは、打楽器奏者の方にレッスンをすることが圧倒的に多いのですが、管楽器や弦楽器の方にもレッスンを行っております。
アレクサンダー・テクニークはあらゆる分野に応用できるメソッドです。是非気軽に体験レッスンを受けてくださいね!
また、アレクサンダー・テクニークのレッスンモニターも募集しております。詳しくは下記記事を御覧ください!
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