こんにちは、HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!
今回はオーケストラでよく使われる打楽器を紹介していきたいと思います!
オーケストラでは吹奏楽と違って古典派やロマン派など、比較的古い時代の楽曲を演奏することが多いです。
そのため、使われる打楽器も少ない傾向があります(現代音楽やポップス、映画音楽などは別ですが)
それでも他の楽器(管楽器や弦楽器)と比べると非常に種類が多いです。
そんなオーケストラで頻繁に使われる打楽器をピックアップして紹介していきたいと思います!
ティンパニ
最初に紹介するのはティンパニ!
オーケストラの打楽器で一番使用される王様のような楽器です。
打楽器奏者は全ての楽器を演奏しますが、ティンパニだけは「ティンパニ奏者」という特別なポストにつきます。
それだけ専門性が高いのですね。
打楽器の中で唯一自分で音程を取り、内声楽器として扱われることが多い点でも鍵盤楽器ともまた違う役割を担っています。
ベース・ドラム(大太鼓)
シンバル
次はシンバル!大太鼓とペアで使われることが多く、舞曲や行進曲では一心同体と言っても過言ではありません。
打楽器奏者が担当する楽器ではありますが、他の打楽器とは明らかに奏法が異なる為、得手不得手がはっきり分かれる楽器でもあります。
盛り上がった最高潮の箇所で鳴らされる一発は非常に効果的で、プレイヤーのカタルシスも他の追随を許しません(笑)
サスペンデッド・シンバル
シンバルの中でも、手皮を使わず、スタンドに取り付けてマレットなどで演奏する楽器のことをサスペンデッド・シンバルと言います。
昔はシンバルの手皮部分を引っ掛けて吊るしていたので、サスペンデッド(suspended /吊るされた)という言葉がついていますが、現代ではスタンドに乗せるのが一般的です。
スネア・ドラム
吹奏楽では花形打楽器とされるスネア・ドラム。オーケストラでは意外と出番が少ないです。
古典は以前ではほぼ使用されず、ロマン派はあたりから徐々に使用頻度が上がります。
スネア(響き線)がついた太鼓(ドラム)なので、スネア・ドラムと呼ばれています。
鍵盤打楽器
吹奏楽と同様にオーケストラでも鍵盤打楽器はよく使われます。
ですが、その使われ方はかなり違います。
吹奏楽では木管とユニゾンで動き、補助をするような役目を果たしますが、オーケストラでは多くの場合ソリスティックに動きます。
その辺りの違いも興味深いですよね!
シロフォン(木琴)
鍵盤打楽器一つ目はシロフォン!
いわゆる木琴ですね。
そのコロコロとした音色から、軽快な音楽でよく使われる・・・かと思いきや、ショスタコーヴィチが重厚な音楽で好んで使うなど、意外と幅広い表現力を要求されます。
楽器の性質上、早弾きが求められることも多いです。
グロッケンシュピール(鉄琴)
木琴の次は鉄琴です!「オーケストラ・ベル」とも呼ばれる楽器で、元々は時を知らせるグロッケン(鐘)の練習用に使われていた楽器だそうです。
記譜音の2オクターブ上が鳴るという超高音楽器で、オーケストラの中でも一番高い音域になります。
チャイム・ヴィブラフォン・チェレスタ
そのほか、チャイムやヴィブラフォンも時々使われます。
チェレスタやジュ・ドゥ・タンブルも鍵盤打楽器ですが、こちらは普通ピアニストが持ち替えで担当します。
小物打楽器
オーケストラでもさまざまな小物打楽器が使われます。
全てを紹介することはできないので、今回は特によく使われる2つの楽器に絞ってみていきますね!
トライアングル
みなさんお馴染みのトライアングルもオーケストラでよく使われます。
多くの方は可愛らしい音色をイメージすると思いますが、元々は軍楽隊で「ガキン・ガキン」と金属音丸出しで鳴らされている豪快な楽器でした。
実際、古典派のハイドン、モーツァルト、ベートヴェンは全員トルコの軍楽隊を模倣する場面で使用しています。
タンバリン
こちらもお馴染みですね。タンバリンです。
皮のついているものと、皮のない「モンキー・タンバリン」がありますが、オーケストラでは普通皮付きを使用します。
ロマン派や近代くらいまでは、タンバリン=民族色の強い楽器という前提で使われていましたが、徐々にそのイメージは薄れ、今では民族楽器という認識はほぼなくなったと思っていいでしょう。
その他の小物
その他、カスタネット、ウッド・ブロックなどなどさまざまな楽器が使用されます。
まだまだあるけど紹介しきれない!
オーケストラで使われる楽器はまだまだたくさんありますが、さすがに紹介しきれません!
是非是非、コンサートに足を運んでいただき、ご自分の目でいろんな楽器、音色に触れて下さい!
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