こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!
今回は当ブログ初めての使ってみた企画、というわけで、前々から気になっていたTAMAのテンション・ウォッチを購入し、実際にティンパニの基礎チューニングに使ってみた所感や感想を書いていこうと思います!
実はこの商品、最近のものではなく、僕が打楽器を始めたン十年前には既にカタログに載っていた記憶があります。
とはいえ、割と値段が張ることや、使ったレビューが見つけられなかったことなど、いくつかの理由から敬遠していました。
でも、最近になり先駆者からの情報を得ることができ、自分で実際に試すに至りました!
ぶっちゃけ最初に結論を言ってしまうと、「使えるが、万能ではない」です。
では、ぜひ最後まで読んでください!
テンションウォッチとは
さて、そもそも「テンション・ウォッチ]とは何なのでしょうか?
TAMA公式の説明にはこう書かれています。
これまで経験やカンに負うところの多かったドラムのチューニングを、ヘッド面の張力を測定し目で確認できる便利なアイテムです。
TAMA
つまり、通常を音程を聞き分けて行う基礎チューニングを、ヘッドの張力を測定することにより簡単に行おう!というアイデア商品です。
使えるシチュエーション
時短アイテムとして使う
様々な理由から基礎チューニングに十分な時間をとることができない、ということはよくありますよね。
そんな時に、ササッとこれで済ましてしまう、そんな使い方はできるかな、と思います。
精度はあまり良いとは言えないので、あくまで「時短用」です。
まだまだ耳の精度には追いついていないので、微調整には向きません。
静かな環境が作れない場合に活用する
繊細なチューニングには静かな環境が欠かせません。
ですが、なかなか得ることができないのも事実です。
そんな時に、「音」に頼らないでチューニングができるのはありがたいもの。
大雑把に合わせるだけなら問題なく使えます。
でも、上述の通り微調整までは難しいですね。
使えない/使えるが効果的ではないシチュエーション
微調整に使う
既に繰り返し述べていますが、この製品で微調整まではできません。
なぜなら、ほんの少し置く位置が変わると数メモリ平気で変動するからです。
あくまでも「大きくズレているものを大雑把に合わせる」ものだと思ってください。
本皮ヘッドに使う
テンション・ウォッチはヘッドの張力を測定しています。音程ではありません。
音程には張力以外にヘッドの素材や厚みを影響を受けます。
本皮ヘッドはそもそも厚みが均一ではないですよね。
なので、本皮には全く使えません。
著しく消耗したヘッドに使う
上記とほぼ同じ理由で消耗の激しいヘッドにも使えません。
余談ですが、スネアのボトムヘッドも難しいですね。
使う場合の注意点
!重要!ヘッドを水平にして使う
細かい説明は省きますが、ヘッドが傾いた状態だと、測定値のばらつきがとても大きくなり、精度が更に落ちてしまいます。
ペダルの下に物を置くなどしてヘッドを水平にしてからチューニングを始めましょう。
必ず「締める方向」で測定する
目的のメモリの数値、例えば65に合わせたい場合、必ず一旦緩める方向にテンションボルトを回し、ヘッドを手で押すなどしてから改めて締める方向に回しましょう。
*これは耳でチューニングをする場合も同じです
楽器自体の音域を下げたい場合
ティンパニ自体の音域を下げたい場合、一旦ターゲットの音域よりも低くしてから行うとスムーズにできると思います!
一度に回すのは90度まで
さて、最後の注意点。
これも実は耳でチューニングする際も同じなのですが、一つのテンションボルトを一気に180度とか360度とか回してはいけません。
なぜなら、どこか一本のボルトを回したら「その周りも影響を受ける」からです。
一度に回すのはせいぜい90度までにして、その後は他のボルトに移りましょう!
なので、たとえテンション・ウォッチを使ったとしても、最低2周はする必要があると思っていてください!
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございます。
最後にまとめると、
- 時短する場合やうるさい環境では有効
- 微調整には不向き
- 楽器は必ず水平にして、「締める」方向で計測する
このようになります!
この記事が皆さんの役に立てば幸いです!
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