アレクサンダー・テクニーク打楽器

ジャーマン、フレンチ、アメリカン?マッチドグリップの3つの持ち方を解説!

こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!

皆さんは、マッチド・グリップやトラディショナル・グリップといった言葉は聞いたことがありますか?

・左右のスティックを同じように持つのがマッチド・グリップ
・左右で違う持ち方をするのがトラディショナル・グリップ(レギュラー・グリップとも言います)

というように覚えている方も多いと思います。
今回の記事では、左右が同じ「マッチド・グリップ」の解説をしていくのですが、実は大きく分けて3つの派閥(?)に別れます。

よくある説明はこんな感じです。

  • 手の甲が上を向くのが「ジャーマン・グリップ」
  • 親指が上を向くのが「フレンチ・グリップ」
  • その中間で良いとこ取りをしたのが「アメリカン・グリップ」

しかし!演奏中常に手の甲が上を向くとか、親指が上を向くとか、そんなことないですよね(笑)

そこで、今回はこれら3つのグリップを「動きの観点」から説明していこうと思います!
※この記事は中級者、上級者向けです

手首を中心に使うのが「ジャーマン・グリップ」

手首の動きを中心にしてスティックを操作するのが「ジャーマン・グリップ」です。
手首のみで演奏するかのような説明が散見されますが、実際には肘の動きと連動しています。

演奏のコツとしては、

  • フォルテのように大きな音を出す際は肘の動きを中心にして手首は静かにさせておく
  • 手首を中心に使う際も、反動で腕が動くことを許してあげる

こんなことを意識してみてください!

肘から先を外側に回す動きを利用するのが「フレンチ・グリップ」

肘から先を回す動きで演奏するグリップその1が「フレンチ・グリップ」です。

手の甲が上に向いた状態から親指が上に向いた状態にするときの動きを使っています。
ちなみにこの動きを「回外(かいがい)」と言ったりします。

上の動画ではかなり大げさにやっていますが、実際にはもっと小さな動きで演奏することが多いです。

このグリップのコツは

  • 実は「肘を回す動き」であることを意識する
  • 大きな音を出す際は肘を「曲げ伸ばしする動き」と組み合わせると効果が抜群になる

です!

肘から先を内側に回す動きを利用するのが「アメリカン・グリップ」

肘から先を回す動きで演奏するグリップその2が「アメリカン・グリップ」です。

親指が上に向いた状態から手の甲が上に向いた状態にするときの動きを使っています。
ちなみにこの動きを「回内(かいない)」と言ったりします。
*実際には手首の動きも合わさっています。

もしかしたら「あれ?」と思った方がいるかも知れません。
このグリップ、「ジャーマン」と「フレンチ」の間の持ち方であるかのように説明させることが多いけど、動きを考えると誤解であることがよくわかりますね!

このグリップのコツは

  • 実は「肘を回す動き」であることを意識する
  • 大きな音を出す際は二の腕を「内側に回転させる動き」と組み合わせると効果が抜群になりすぎる

です!

どれか一つに絞らなくて大丈夫!

こんなに種類があったらどうしたら良いかわからない!
なんて思う方もいるかも知れません。

ですが大丈夫。全部やりましょう(笑)

というのも、これらの持ち方は便宜上区別されているだけで、実際の演奏中では組み合わせて使われています。

とくにドラムやティンパニではそれが顕著です。

いろいろ試しているうちに、「今はジャーマンが良いな」とか「ここはフレンチがやりやすい!」といったことがわかるようになってきます。

一朝一夕にはいかないかもしれませんが、わかってくると演奏の幅がぐっと広がります。
是非使い分けにトライしてみてください!

*HENYOHARO PERCUSSIONではレッスン生を募集しております!興味を持たれた方は是非体験レッスンを受けてみてくださいね!

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