音楽理論

お決まりの和声進行登場!〜完全終止〜 ツェルニー100番和声分析第13曲 

こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!

ツェルニー100番楽曲分析も今回で13曲目!

この記事では、最も典型的な完全終止の解説をしていきますね!

三部形式、ドミナント・ペダル、倚和音 ツェルニー100番分析第12曲
ツェルニー100番楽曲分析第12曲。 この記事では、三部形式、ドミナント・ペダル、倚和音の解説をしています。 徐々に難しくなっていきますが、一緒に勉強していきましょう!

形式と和声

というわけで、まずは恒例の形式と和声から!

A(a-b)-B(c-d)-A'(a’-b’)の三部形式です!
bとb’(赤枠で囲った場所)は一見違うように見えますが、実際に弾いてみればb’はbの変形であることがわかりますよ!

次は調性です
A→C dur(主調)
B→G dur(属調)
A’→C dur(主調)
という構成になっていますね!

和声的にはほとんどIとV7で構成されています。(転回形も含む)
d部の進行(完全終止と書き込んでいる4小節間)は次項で説明します!

完全終止とは

d部の進行は
IIの第1転回形→Iの第2転回形→V7(属七)の基本形→Iの基本形
となっていて、この進行は最も典型的な完全終止です。

「終止」というのは、フレーズや曲の終わりに現れる和声進行のことで、
半終止、完全終止、変格終止などの種類があります。
そのなかで、完全終止は「終わった感」が最も強い終止となり、曲の最後にはほぼ必ずこの進行が現れます。

もちろん、ここまでの12曲にも完全終止は使われていましたが、もう少し簡略化された形でした。
一番多かったのは「V7-I」の進行。他にも、「IV-V7-I」もありましたね。

その中でも、今回初めて登場した「Iの第2転回形」を使った完全終止は特に「終わった感」が強いものの一つです。
最も、使われているのは曲の途中で、最後は別の形なのですが(笑)

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

音楽理論には説明が必要なことがたくさんあるので、今後も曲と絡めつつ解説していけたらと思っています!

モティーフの妙技で統一感を演出!ツェルニー100番楽曲分析14
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