音楽理論

シンプルなモティーフ・音高の移動に注目!〜ツェルニー楽曲分析9

こんにちは!Henyoharo Percussionの純太郎です!

ツェルニー楽曲分析も9回目となりました。
前回の第8曲では比較的複雑な和声構造をしていましたが、この9曲はザ・シンプル。
これほど単純な曲もそうそうありません(笑)

ですが、旋律モティーフの使い方が非常に素晴らしいので、今回はそこに焦点を当てたいと思います!

借用和音と転調の違いとは・・・?ツェルニー楽曲分析8
今回はツェルニー楽曲分析の8回目、ということで、100番練習曲の第8曲をやっていきましょう! この曲には「転調」と「借用和音」の両方が含まれています。 区別の難しいこの2つについて解説していきますよ!

形式と和声

それではいつものように形式から。

この曲は[A-A’]-[B-A’]の二部形式です。最もシンプルな形ですね!

和声もシンプル。
IとV56(V7の第1転回形)のみでできています。
練習曲ならではですが、ある意味豪快ですね(笑)

モティーフ

ではここでA部のモティーフを見ていきましょう

1〜3小節は同じ音形で、音高が変わります。
4小節目のみ違う音形、という定番の作りですね。

では1〜3小節で音高がどの様に移るのかを見ていきましょう

1小節目から順に
low G→C|C→E|D→high G|
です。

最初に4度上がり、小節をまたぐときは音高を保持して、次に3度上がる。
3小節目に入る時に2度下がってから4度上がる。

フレーズの最高音である高いGに跳躍する前に一度音高を下げてエネルギーを蓄えています。
おそらくツェルニーは計算した上でこの旋律を作っているはずです。

このようなポイントにも目を向けて曲に取り組むことができると、演奏は必ず変わってきますよ!

まとめ

さて、今回はモティーフの音高移動について書いてみました。
楽曲分析というと一般的には和声分析を指すことが多いですが、それ以外にも見るべきポイントはたくさんあります。
みなさんも様々な着眼点で楽譜を見てみてくださいね!

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