アレクサンダー・テクニーク

楽譜は美しい絵画!目で追わない楽譜の読み方♪

HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!
今回はアレクサンダー・テクニークのレッスンで実際に取り上げたトピックを紹介したいと思います。

楽譜を画像だと思いましょう

はい、きっと何をいっているのかわかりませんよね(笑)
これは楽譜を見ることと体を固くすることが結びついてしまっていた生徒さんに、僕が提案したアイデアの一つです。

暗譜で演奏している時と、楽譜を見ながら演奏している時で明らかに動きが違っていたことから、楽譜を見るときに何かが邪魔しているのだと思って「楽譜はただの絵なんですよ!」とアドヴァイスをさせていただきました。
このアイデアの後、明らかに生徒さんの演奏がいい方向に変わったので、今回ブログでもシェアしようと思ったわけなんです。
ここから詳しく解説していきますね♪

楽譜をガン見する理由とその弊害

「楽譜通り弾きなさい」「音ミスするな!」「神聖な楽譜を無視するなんてとんでもない!」

みなさんはこんな言葉をかけられた事、かけた事はありませんか?

クラシック系の音楽レッスンではよく耳にする言葉です。
そして、僕自身このように言われてきましたし、言ってきました。
場合によっては今でも言うことがあります。

演奏家を楽譜に束縛する悪魔の言葉

「間違っちゃダメ」これは普通に言われていることなので、それほど疑問に思ったことがない方もいると思います。

でも実は結構危険な言葉なんです。

「間違えないこと」に執着しすぎると、一音たりとも見逃すまいとして、楽譜を必要以上に凝視するようになります。

ガン見すると体は固くなる

ここで一つ実験をしてみましょう。

顔から数十cmくらいのところに本を開いた状態で持ってきてください。そして、一字一句逃すまいと言うつもりで読んでみましょう。

どうでしょうか?

「首筋がリラックスして気持ちいいよ!」とか「これなら長時間読み続けられそう!」
・・・と言う方は少数派だと思います。

多くの方は体が固くなっていることを自覚できるのではないでしょうか?

実は、楽譜をガン見しているときに同じことが起こっているのです。

体が固くなると演奏によくない影響があることは想像できると思います。

では、どのように楽譜と接すればいいか、次の章で見ていきましょう♪

楽譜はただの情報

では、そもそも楽譜とは何なのでしょうか?

いくつか定義ができると思いますが、ここでは

作曲家」が「演奏者」に「出してほしい音」を指示するために使っている「ただの記号」

だとします。

楽譜は音楽そのものではない

つまり、ただの記号(情報)でしかないんです。

楽譜≠音楽

音を出すのはあくまでも演奏家。どれだけ細かく指定しようとも最終的には演奏者に委ねられているのです。

演奏者は楽譜の奴隷ではありません

好きなように演奏したら偶然楽譜と一致するだけ

こう考えてみてはどうでしょう?

その時に自分がやりたいように演奏したらそれが偶然楽譜に書かれているものと一致した。

音楽が先にあって、楽譜という情報は後からついてくる

というイメージを持ってみると、楽譜との関わり方が変わってきませんか?

楽譜は美しい絵画と同じ

もう少し考え方を飛躍してみましょう。

作曲家は楽譜という種類の絵(美術作品)を描いている

とは考えられないでしょうか?

演奏は常に即興演奏

我々演奏家は、その美術作品からインスピレーションを得て、常に即興で演奏しているのです。

例え10回演奏してその全てが楽譜上同じものになったとしても、常に即興なのです。

ここまで考え方を飛躍させると、1回1回の演奏も違ったものに思えてきませんか?

初心者は話が別

ここまで今までとは違う楽譜との関わり方を提案してきましたが、これはあくまで中級者や上級者の話。

初心者の方はまずは一つひとつ丁寧に音符を読むトレーニングをしてください。
今回の話は、楽譜を読もうという意識がなくても、視界に楽譜が入ると自然に音楽が流れるようになってからの話です。
いわゆるソルフェージュ能力がある程度身についてから、ということになりますね。

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

ここまで書いてきたように楽譜との関わり方を変えていくと、自然と楽譜を目で追うことをしなくなってきます。

「楽譜を読むこと」ガン見は必須ではないんですね

この記事がみなさんのより良い演奏活動の一助となれば幸いです♪

体験レッスンのご案内

この記事はアレクサンダー・テクニークのレッスンの話、という建前でしたが実は一切アレクサンダー・テクニークには触れていません(笑)

ただ、このように「今までとは違う意識を持って何かをする」ということはアレクサンダー・テクニークと非常に親和性が高いので、実際のレッスンでも「あれ?今日のレッスン、アレクサンダー・テクニークそのものには触れなかったね💦」ということはよくあります(笑)

この記事を読んで、少しでも興味を持ったらぜひ一度体験レッスンを受けてみてください!

公式LINEに登録していただいて、「体験レッスン希望・アレクサンダー・テクニーク」と送っていただけたらお返事をさせていただきます!

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