音楽理論

楽曲分析ツェルニー100番〜第5曲 旋律の跳躍がポイント!

こんにちは!HENYOHARO PERCUSSIONの純太郎です!

今回はツェルニー100番楽曲分析シリーズの5回目になります!

第2曲〜第4曲までIの和音とVの和音のみで曲ができていましたが、この第5曲では久しぶりにIVの和音が登場します。

そして、今回のメインは「跳躍」です。旋律ラインのどこでどのように跳躍が置かれているのか、それによってどのように演奏が変わるのかを考えていきましょう!

和声と形式

[A-A’]-[B-A’]の二部形式ですね。

もう少し細かく見ると、
Aはa-b、A’はa-c
Bはd-dとなっていますね。
*今回は少しリズムが違うだけ、という場合は同じモティーフだと解釈して記号を付けています。

経過和音的なV6とIV6

まずはAの中のaを見ていきましょう。
I-V6-Iという様に和音が進行しています。
V-Iの進行があればカデンツ(終止)か!?と思いがちですが、この場合経過和音として捉えたほうが自然だと思われます。

次にBを見てみましょう。
I-IV46-I
という進行です。
これも先程と同様経過和音だと捉えたほうがいいでしょう。
ただ、前半には出てこなかったIVの和音なので、割と新鮮に感じるかもしれませんね。
*トニック・ペダルと捉えることもできます。トニックペダルについては第6回で解説します。

跳躍に注目!

次に旋律を見ていきます。

今回注目するのは「跳躍」です。

と言ってもこの曲にはそれ程大きな跳躍はありません。
せいぜい4度までですが、その使われ方が興味深いので、解説しますね

まず見てほしいのは2〜3小節目。3度の跳躍があります。
この場所では、和音が変わるのに合わせて跳躍が起こっています。
そのため、演奏者が特別な事をしなくても大きな変化があるように聴こえます。

それに対して、次に見るBの3〜4小節目では、4度の跳躍があるにも関わらず、和音に変化はありません。
フレーズの終わりの部分でもあるので、どちらかというと収めるように演奏される事が多いと思います。

ところが、何も考えずに演奏すると跳躍で上がった音(C)が強調されてしまいます。
そのため、Aの跳躍に比べると注意が必要です。

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました!

前半では経過和音的なIV6やV6の使い方を紹介し、後半では跳躍にもさまざまなパターンがある事を学んでもらえたと思います!

トニック/ドミナント・ペダルがポイント? ツェルニー100番楽曲分析第6回
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